死ぬ確率100%!

人間が死ぬ確率は100%

これは事実。

ガンになって死亡する確率は十数%?

これは統計上の数値。

先日、NHKの爆笑学問という番組で統計学が取り上げられていました。

興味深かったのは、例えば、統計上の経済効果を表す時、プラスの効果しか伝えていない点を指摘していたこと。

番組に出演していた統計学の先生は、プラスがあればマイナスもあると解説していました。

つまり、プラス100億円の経済効果にはマイナス100億円の逆効果もある可能性があるということ。財布は増えないんだから、一方が増えたらどこかは減るわけですね。

話を戻すと、ガンになる確率はマイナス要因ですが、その裏にはプラス要因があるはずだということです。

何が言いたいかというと、一方の要因だけに目を向けて議論をしても意味が無い。マイナスを減らせばプラスも減るということです。

発がん性物質を世の中から排除すると、ガンになる確率は減るかもしれませんが、その発がん性物質がもたらしたものも無くなるわけですね。

医学の進歩も遅れるとかね。

そして、もう一つ重要な事として、統計上の数字は実態を正確に表していないという事です。

例えば、統計上50%という数字があった時、その数字は参考にはなるが、実際にそうなるという事では無いという事。つまり、確率は高いと言えるけど、50%という数字自体はそれほど意味持たないんです。でも数字って一人歩きしちゃうんですよねぇ。

タバコの発がん性は高く、吸わない人の何倍とか言われて、今ではタバコを吸う人は特に先進国では減っていると思いますが、それで肺ガンの発症確率は果たして減ったんでしょうか?
%ではなく倍率に表れるくらいだからタバコを吸う人が半分になれば肺がんになる人は数分の一に減っているはずです。ニュースにもならないところからするとそこまでは減っていないんでしょう。

しかし、人々はこういった数字に振り回されてしまうのが現実。

こういっ数字を安易に使うマスコミにも責任がありますが、それを鵜呑みにする読者、視聴者にも責任があります。

数字は分かりやすいですからね。

でも、そんなホントかウソかワケの分からない数字に振り回されて一喜一憂するくらいなら、マイナスな側面もプラスな側面も考えた上で自分で判断して、マイナスもプラスに捉えて楽しく人生を過ごしたいものです。

死ぬ確率は100%なんですから。

 

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