久しぶりのDIYネタです。
今年の初めから密かに(特に隠してたわけじゃないけど)検討を進めていたフォグランプのLED化。
フォグランプって、自動車のフォグランプです。
そう、霧の出たときとか視界が悪いときにつけるライトです。
これまでLEDを使った工作は実はいろいろとやってまして、もはや車の光源でLEDじゃないのはヘッドライトとフォグランプくらいになっています。
念のため断っておきますが、車を改造するのを目的にやっているのではなく、最新LEDを使って、身の回りにあるいろんな光源をLED化するのが楽しくてやっています。
で、一番手軽に実現できるのが自動車周辺の光源だったということです。
さすがにヘッドライトをLED化するのはリスクがある(というよりたぶん車検通りません)ので検討すらしていませんが。
さて、そういった意味では目下の最終目標であるフォグランプのLED化。
かなりの大物です。
目標とするクオリティは、現在のハロゲンランプと同程度の明るさを持ちつつ消費電力を1/5に抑えることです。
フォグランプ本来の機能を果たさないようでは作る意味がありません。
今年初めから地道に設計を行い、必要な部品の選定、調達などを進めてきました。
しかし、肝心のLEDの調達のメドが経たないまま半年が経過。
設計に見合う仕様のLEDの目星は付けていたのですが、何せモノがモノだけに個人が調達するには調達先も限られていて、さらに世界的な需要増などで品不足ということもあり、納期未定の状態だったんです。
そして9月になって入荷の連絡があり、やっと入手することができました。
しかし、LEDが入手できたからといって「あとは作るだけ」ではないのが難しい(実は楽しい^^;)ところ。
メーカから提供されている仕様書だけでは実際の作りこみはできません。
最新LEDは使っている人がいないこともあり事例の情報が皆無に近い。
そもそもLEDを使ってフォグランプを作っている人なんて...と思ってたら一人見つけました(^^;
世の中には珍しい人が他にもいるんですねぇ。
ただし、その人が使っていた違うLEDだったので結局全然参考にならなかったんですよね。
※しかもかなり高価なLEDで、半分商売でやっている人だったのでコストのかけ方が全然違ったってのもありましたけど。
結局、実際に電流を流してみて、発熱の状況を確認し、その上で必要な放熱設計をしていく必要がありました。
今回入手したLEDはとりあえず一つ。
テストをしてみて設計通りに作ることができるかを確認するためです。
・実際に電流を流して発熱状況と明るさを確認
・発熱を抑えるためにどの程度の放熱板が必要なのかの確認
なんとか目標の範囲に収まりそうな結果を得られてやっと一安心です。
今回使うことになったLEDのスペックは以下の通り
Edison Opto社
EdiPower 20W (EPBW-4S02)
このLED1つで1000ルーメン近くの明るさを発揮します。
※今回は発熱の関係で最大電流を流さないのでそんなに明るく光りません。
参考までに、60ワットの電球は730ルーメン、50ワットのハロゲンランプは900ルーメンくらいらしいです。
さて、これからまだ細かい仕様の調整はありますがこれでほぼ部品のメドはつきました。
ということで最終的な製作に向けて残りの部品を発注!
が、しかしまだまだこれから乗り越えなきゃいけないハードルがたくさんあります。
・ソケットの加工
・放熱板の加工
・LEDユニットの実装
・電源回路の実装
・防水加工
なんせ加工するために、万力、金属ノコギリ、ハンドドリル、ヤスリくらいしかない環境なので非常に困難を極める作業の連続です。
※一時はフライス盤の購入に向けてヤフオクをうろうろしていたこともありましたが、ちょっと趣味のレベルを超えてしまいそうなので断念。ただ、さすがにボール盤くらいはあるといいなぁとは思います。
でもこれくらいハードルが多い方がやりがいがあります。
ちなみに、一番大きなハードルは子供にじゃまされないように、寝ている間を縫って作業しなければならないってことです(^^;
いや〜、楽しい〜!